石油暖房機器メーカーとして知られる、株式会社コロナは
住宅設備機器、空調家電などのつくり手でもあります。
そんなコロナから今回、
新ブランドのエアコンが登場!
一体、何がスゴイのか、
生活総合情報サイト All About 『白物・美容家電』 ガイドの
田中 真紀子さんがメーカーの開発担当者に聞きました。
そこで見えてきたのは、CORONAユーザーに寄り添った
実直なものづくりの姿勢だったのです。
石油暖房機器メーカーとして知られる、株式会社コロナは住宅設備機器、空調家電などのつくり手でもあります。
そんなコロナから今回、
新ブランドのエアコンが登場!
一体、何がスゴイのか、
All About 『白物・美容家電』 ガイドの田中 真紀子さんが
メーカーの開発担当者に聞きました。
そこで見えてきたのは、
CORONAユーザーに寄り添った実直なものづくりの姿勢だったのです。
今回、田中さんがお話をうかがったのは、
株式会社コロナで空調家電を開発する 薄田 治さん。
お二人のやり取りを早速、聞いてみましょう。
コロナさんは石油ファンヒーターの代名詞的な存在ですが、実はさまざまな製品をつくられているんですよね。 私の事務所でも、コロナさんのエアコンを使っています。
ありがとうございます。一般の方からは暖房機器メーカーとして見られることが多い会社で、実は私自身も入社するまで同じように思っていました。確かに創業してしばらくは暖房機器が中心でしたが、今ではエアコンや加湿機、エコキュートなども製造しているので、住宅設備機器メーカーという位置付けですね。
エアコンは40年以上、開発を続けています。
すごいですよね。エアコンにマイナスイオン発生機能や電気集塵式の空気清浄機能を搭載したのは、コロナさんが業界初と知ったときには驚きました。そういった大切なものをいち早く見出して取り組むという、先見の明を持っていらっしゃるんでしょうね。それでいて、決してアピールしない謙虚さもあって(笑)。地道にコツコツと、実直なものづくりをされていると感じます。
うまくアピールできないんですよね(笑)。 今、実直と仰っていただきましたが、まさに僕らの創業精神に “誠実と努力”という言葉があって、これに則った真面目なものづくりを80年以上、続けています。
自社工場でエアコンの室外機を組み立てている様子。
全体の工程は、こちらのページでチェックできます。
そんな実直なものづくりの姿勢は、エアコンにはどのように反映されているんでしょうか?
お客様の暮らしに寄り添うことを念頭に、コストパフォーマンスと品質の両立を目指しています。
たとえば、室外機と室内機で構成された一般的なセパレートタイプでは、機能や性能についても本当に必要なものは何かを追求することで、コストパフォーマンスの高い製品としました。
また、他社にはない冷房専用エアコンや、工事不要で窓さえあれば設置可能なウインドエアコンなど、暮らしに合わせて幅広くラインアップしているのも、当社の特徴ですね。
一方、品質の点では国内生産にこだわっており、金型設計から成形加工、熱交換器の組み立てに至るまで、すべて自社工場で行っています。
品質管理を厳しく実施しているのも、お客様に安全・安心な製品をお届けするためには不可欠ですね。
住宅機器メーカーなので、分野ごとに得た知見を互いにフィートバックできるのも強みだと思います。
お客様にとって本当に必要なものを追求する姿勢は、まさに“暮らしに寄り添う”という言葉にマッチしていると思います。すべて国内生産というのも優位性が高いですよね。
万が一、何かあってもすぐに対応できる体制が整っているということでしょうし。
また、燕三条は日本有数のものづくりの町なので、それだけでも信頼感が高まるという方は多いと思います。
この地が拠点であることは、エアコン開発に何か影響を及ぼしているのでしょうか?
新潟県は全国的に見ても厳しい気候環境にあります。
湿度が高く、夏は暑くて冬は寒いですし、日照時間が短くて降雪・降水量が多い。
だからこそ、季節ごとの快適さに対するこだわりは強いんです。こうしたことも、除湿運転時に冷えすぎを抑えたり、暖房性能を高めたりといった性能の向上につながっていると思います。
コロナのエアコンは、今年になって新しく
『ReLaLa(リララ)』ブランドが冠されることとなりました。
このフラッグシップモデルとなるのが、
今回ご紹介する『ReLaLa Zシリーズ』です。
先ほども触れたように、
この 『ReLaLa Zシリーズ』には、エアコンに求められる性能と機能を厳選して採用しています。
効率良くしっかり暖める・冷やすという基本性能はもちろんのこと、今、特に求められている清潔性も重視して熱交換器洗浄やフィルター自動お掃除といった機能も採用しました。
熱交換器の洗浄はうれしい機能ですよね。
家電量販店で見比べても、これほどの機能を搭載しているのに購入しやすい価格帯。
家電全般に言えることですが、高機能化が進みすぎるとユーザーはついて行けなくなるので、本当に必要な機能のみを選んで価格を抑えているのはとても良いと思います。
基本性能を高めたとのことですが、具体的にはどのような点に注目すれば良いでしょうか?
まずは省エネ性能の向上ですね。
新設計の室内機を採用して送風経路の最適化を図ったことで、省エネ性能を表す多段階評価は星4つとなりました。
ミドルクラスの価格帯ながら、ハイエンドクラス並みの省エネ性能を達成しているエアコンです。
暖房能力も強化しており、外気温2℃時の低温暖房能力は2.8kWタイプで5.4kW(CSH-Z2821Rにおいて)。
温風は吹き出したときで約55℃※1、足元では約35℃※2のパワフル暖房を実現しました。
冷房では15m※3のロング気流を採用。
天井に送られた冷気が部屋全体に降り注ぎ、ムラなく包み込むため冷えすぎず快適に過ごせますよ。
星4つで低温暖房能力5.4kWは優秀ですね。
省エネ性能や暖房能力がアップすれば、当然ながら本体価格も高くなりますが、『ReLaLa Zシリーズ』は価格が抑えられていながらこの数値ですから。
暖房能力が高いモデルは寒冷地だけと思われるかもしれませんが、それ以外の地域でも朝晩など冷え込む時間帯に重宝しますね。
清潔性では、熱交換器に汚れが付きにくい特殊コーティングを施したほか、結露水で汚れを洗い流す
“アクアドロップ洗浄”を搭載しました。
室温25℃以上で高湿度のときなら、コンプレッサーの能力を一時的に上げた上でルーバーの角度を調整して気流を制御することで、最大約3L/h※4の結露水を生成できます。
他のエアコンと差を付けるためにも、この数字にはこだわりましたね。
Zシリーズ(アクアドロップ洗浄)
『Zシリーズ』
大量の結露水で汚れが落ちている
『当社従来機種』
結露が少なく汚れが落ちきれない
CSH-Z2821R“アクアドロップ洗浄”と、コロナの従来機種CSH-W2820R“冷房運転時”の結露による熱交換器の汚れの落ち具合を比較。
“アクアドロップ洗浄”の方が、スッキリ落ちているのは一目瞭然です。
3Lって結構な量ですよね。
汚れをしっかり洗い落とそうという執念を感じます(笑)。
室温や湿度が低いときは、どうやって結露水を発生させるんでしょうか?
送風運転のサイクルを組み込むことで、熱交換器についた水分をいったん空気中に戻し、再度結露させる制御で効率良く結露水を生成させられるんです。
開発チームの若手社員が思いついたアイディアで、コロナ独自※5の技術となります。
その点では、“ワンタッチダストボックス”も独自※6の機構。
フィルター自動※7おそうじ機能で落としたホコリを溜めるダストボックスが、エアコン底面からワンタッチで取り外せるので、片手でもゴミ捨てができます。
そのダストボックスも、フィルターとブラシが一体になった“メンテナンスユニット”も、丸ごと水洗いできるんですね。
洗いたい欲求の強い人は多いので、喜ばれると思います。
室内機の底面に搭載され、手が届きやすい“ワンタッチダストボックス”。
“メンテナンスユニット”も片手で取り外し可能。
お手入れの手間がグンと省けます。
『コロナ快適ホームアプリ』の操作画面。
遠隔操作では温度設定なども行えるので、
帰宅前に部屋を涼しくしておく……といった
使い方ができます。
『ReLaLa Zシリーズ』は、スマートフォンで操作できる『コロナ快適ホームアプリ』に対応しているのもポイントですね。
エアコンのアプリ対応は近年、スタンダードになっていますが、こちらにはどのような機能があるのでしょうか?
外出先からオンオフなどの“遠隔操作”ができるほか、エアコン停止中に決められた室温より高温、もしくは低温になるとスマートフォンに通知する“室温アラート”、離れて暮らす家族のエアコンの使用状況を確認できる“遠隔みまもり”などがあります。
特に注目していただきたいのは、1週間のオンオフをタイマー設定できる“ウィークリータイマー”。
曜日ごとに設定できるので、毎日設定し直す手間がかかりません。
ある程度、ライフサイクルが固定されている人なら、とても便利な機能ですよね。
“遠隔みまもり”や“室温アラート”は、高齢者や小さな子どもがいても安心できます。
特に年配の方は暑さ・寒さを感じにくくなっていて、熱中症にかかるリスクが高いもの。離れていると不安が増しますが、スマートフォンで室温が確認できるなら電話などで注意することもできます。
『コロナ快適ホームアプリ』は今のところ、エアコンとエコキュートのみの対応ですが、いずれは対応機器が増えたり、機器同士の連携ができたりするようになるんでしょうか?
そういう話も出てはいますね。 詳しくは言えないのですが。
コロナさんは加湿機や除湿機などの空調機器もラインナップしているので、ぜひエアコンとの連携を実現していただきたいですね。
夏に湿度を下げれば体感温度が下がって涼しく感じられるので、冷房の使いすぎが防げて光熱費を抑えられる……といったこともできそう。
これからも、大いに期待しています!
基本性能を磨き、清潔性やアプリ対応による
利便性と安心感までも向上させた
『ReLaLa Zシリーズ』。
コロナのブランドスローガンにも掲げられている
“つぎの快適”をつくるために生まれた
このエアコンを
「もっと多くの人に知っていただきたい」と、
田中さんは語っています。
これまでは、あまり主張してこなかったコロナのエアコンですが、機能を厳選して価格を抑えるという姿勢を貫いているんですよね。
他のエアコンに見られる機能でも、独自のアプローチでより良いものにしようとする実直さは好感が持てますし、私自身、“欲しい”と思わされる機能がたくさんありました。
エアコンは多機能よりコストパフォーマンス。
そう思う方は、買い替え時の候補リストに加えてみてはいかがでしょうか?
なお、5月からはコロナブランドアンバサダーで
俳優の福本莉子さんを起用したテレビCMも放映中。
美しい三条の風景と共に、
「快適を届けたい」というコロナの想いも伝わる映像は、
こちらからも視聴できるので、
ぜひ一度ご覧ください。