株式会社コロナ

令和2年 年頭式 社長年頭挨拶

2020年1月 6日

株式会社コロナは、2020年1月4日(土)午前8時20分から本社で年頭式を行い、当社会長 内田力・社長 小林一芳が社員約800名を前に年頭の挨拶を行いました。

年頭式写真

社長年頭挨拶(社員向け挨拶要旨)

皆さん、新年おめでとうございます。
輝かしい新年を皆さんとともに、元気に迎えることができ、たいへん嬉しく思います。
昨年は新たな天皇陛下の御即位や令和への改元など、日本が新たな時代を迎えた1年となりました。
コロナは今年、創業83年を迎えます。私たちは創業精神である「誠実と努力」のもと、お客様の暮らしと向き合い、独自の技術や事業を通じて社会への貢献に努め、お客様に喜んでいただける商品・サービスを追求するために、全社一丸「げんこつの理」の精神のもと、新たな価値を創出することを念頭に活動を続けております。
今年度も残り3ヶ月となりましたが、今年度の目標を達成できるように最後まで全力で取り組むことが重要です。皆さんも目標達成に向けて全力で取り組んでください。

<昨年の振り返り>

昨年は、米中の貿易摩擦、日韓関係の悪化など、海外・国内情勢は不安定さを増すなかで推移しました。国内経済は、企業収益は底堅く推移し、雇用情勢も着実に改善するなどの動きでありましたが、消費税率の引き上げによる影響や台風による被害もありました。
昨年のコロナグループの業況は、天候不順の影響から梅雨や夏の暑さの到来がずれ込み、空調・家電機器の需要期に販売が伸びず、厳しい状況となりました。

昨年のコロナグループの主な活動は次のとおりです。

□新製品の開発
・独自の高密着アルミダイキャスト式「FIXAL(フィクサル)ヒーター」を搭載した自然対流形電気暖房機「NOILHEAT(ノイルヒート)」の開発及び発売
・当社史上最高の消臭性能を実現した石油ファンヒーター「WZ」シリーズの開発及び発売
・エアコン2019年モデル「W」「N」「冷房専用」シリーズと住設チャネル向けのエアコン「S」シリーズの発売
・2019年モデルのエコキュート全機種に「スマートナビリモコンプラス」を採用し、フルオートタイプには新たな「入浴お知らせ機能」を搭載
・エアコン付きヒートポンプ床暖房「コロナエコ暖クールエアコン」の開発及び発売

□外部からの評価・表彰
・コロナエコ暖クールエアコンが「令和元年度 地球温暖化防止活動環境大臣賞(技術開発・製品化部門)」を受賞
・コロナエコ暖クール8.7kWが「令和元年度デマンドサイドマネジメント表彰 一般財団法人ヒートポンプ・蓄熱センター振興賞」を受賞
・壁掛型遠赤外線暖房機が「令和元年度関東地方発明表彰」の「新潟県発明協会会長賞」を受賞、潜熱回収型貯湯式給湯機が同「発明奨励賞」を受賞
・自然対流形電気暖房機NOILHEAT(ノイルヒート)が「2019年度グッドデザイン賞」を受賞
・三条工場製造課「エアコンズサークル」がQCサークル運営事例選抜大会で「銀賞」を受賞

□ものづくりの強化
三条工場でエアコン設備の合理化を進め、設備増強や自動化なども図りました。組立ラインの合理化や管理面での生産性向上にも努めました。

□第8次中期経営計画 1年目の成果と反省
令和元年度からスタートした第8次中期経営計画は「ゆるぎない暖房ブランドをベースに、年間を通じた空調・給湯の提供へ進化しつづけるコロナ」という5年後のありたい姿をビジョンとして掲げ、この実現のために「コロナブランドの拡大と進化」をキーワードに事業戦略・機能戦略などの活動を進めております。それぞれの戦略の中で、活動が進んだ部分もあれば、課題が発見された部分もありましたので、次年度の戦略や活動につなげてまいります。

□ブランディングについて
今年度から本格的にブランディングに取り組んでおりますが、これを推進するためには、皆さん1人ひとりが主役となって「つぎの快適をつくろう。CORONA」を体現していくことが不可欠です。ブランディングの意図をよく理解し、日常業務においてその考えや想いを取り入れ、「つぎなる快適」を実現することを皆さんに期待します。

<新たな年を迎えて>

昨年は、社会・経済、競争環境、天候などでさまざまな動きがあった中、当初の計画に対して思うような結果が得られないなど、厳しさの残る1年となりました。一方で、中期経営計画に沿った活動を進めた結果、成果として実った部分や今後につながる種をまいた部分など、着実に歩むことができたとも感じております。
経営や企業活動は頂上のない登山のようなものです。一度足踏みをしてしまえば、元の高さ・速さまで挽回することは難しいため、目の前の仕事に対して気を抜かず、情熱を持って取り組むことが重要です。経営の基本である「入りをはかり、出づるを制する」を実現するために、皆さんも知恵を絞り、創造性を発揮して、商品やサービスにおける新たな価値の創出や生産性向上を進めてください。
私たちメーカーはお客様に喜んでいただける商品・サービスを提供し続けることが責務ですが、時代や消費者のニーズは商品である「モノ」から、商品を通して得られる体験である「コト」を重要視するようになってきました。これからはものづくりを土台にして、より付加価値の高い商品・サービスを創出することが求められていることを理解し、その実現に向けて努力することが重要です。中期経営計画のもと、それぞれの戦略や方針の中で成果を積み重ねてください。

新たな1年間がコロナグループにとって、素晴らしい成果を生み出せるように全社全部門がよく連携し、全社一丸となって邁進してまいりましょう。
結びに、本年がコロナグループ社員の皆さんとご家族にとって良い年となりますよう心から祈念し、年頭の挨拶といたします。

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